TALON導入事例-信越理研様-

今回インタビューを受けて頂いたリーダの小嶋様(中央)、開発メンバーの宮島様(左)、德武様(右)

CASE08自社による基幹システム開発
– TALON活用で業務効率アップ

TALON導入事例-信越理研様-

※今回インタビューを受けて頂いたリーダの小嶋様(中央)、開発メンバーの宮島様(左)、德武様(右)

信越理研株式会社は、長野県長野市に本社を置く、自動車の電装部品などへのめっき加工を営む企業です。独自の連続フープめっきラインによりお客様からの多様な要求に応えることで急成長を続けており、今後は電気自動車需要の急拡大によりさらなる成長を見込んでおります。近年、ローコード開発ツール「TALON」を活用して自社で基幹システムを開発し、業務効率化に成功しています。今回はシステム開発チームのリーダである小嶋様に、TALONを導入した背景や効果、今後の展望について、2023年5月にお話を伺いました。インタビューはTALONの開発元である株式会社HOIPOIの古関が行いました。

CASE STUDY

信越理研様が抱えていた課題Problems to solve

急成長を遂げた企業ですので、業務システムの対応が追い付いていませんでした。恐らく会社がそのような状況に課題意識を感じ、システム担当ができるエンジニアを募集しており、私自身はそのタイミングで入社しました。

実際に入社してみて状況把握を進めていくと、パッケージ版の生産管理システムは導入されていたのですが上手く活用できていない事が分かりました。自社の業務とマッチさせる事が難しく、最終的には売上入力機能のみを利用している状況でした。その他の業務領域もシステム化が進んでおらず、情報の点在化や紙による業務が多く、情報の分析・活用が非常に難しいという課題が浮き彫りになりました。 更に、社内で情報共有を行うためのツールも存在せず、情報の共有が困難な状況でした。

課題に対する取り組みApproach to the problems

課題が明らかになった後、まずはファイルサーバの構築や情報共有ができる仕組みを順次導入しました。実施する中で業務のプロセスを整理し、社内にはどのような業務があるかを各現場にヒアリングして回りました。その上で自社のコア業務についてどのようなシステムが必要となるかを、業務フローとデータベースモデルという形で1か月ほどかけてまとめました。

それらの情報を元に、まずは自社にマッチする生産管理パッケージを探しました。色々な製品のデモや、情報収集を進めましたが、パッケージをそのまま導入してマッチする製品は見つからなかったです。特に製造の実績記録・品質記録業務はかなり多種多様な入力が必要になり、パッケージをカスタマイズする事で対応も可能でしたが、改造量が多くなり、多額の費用が掛かることが分かりました。また、業者に委託して自分たち専用のシステムを全て開発してもらうのは多額の費用が掛かり、リスクが高いため難しいという状況でした。

転機になった出来事Happening to be change

信越理研様の開発リーダ 小嶋様

※信越理研様の開発リーダ
小嶋様

パッケージの導入も、自分たち専用のシステムを業者に開発してもらうのも厳しいという状況の時に、ある製造会社のお話を聞きました。その会社では自分たちだけで生産管理システムを全て内製して運用しており、さらに、そのシステムを外販するというビジネスも始めていました。その生産管理システム自体は当社の業務とはマッチしなかったので導入できませんでしたが、その会社の方にお話を聞いたところ、時間はかかったものの少人数で全て開発をしたとのことでした。それまで、システム担当は私1人だったため、自社で全てを作るという発想は無かったのですが、それが可能であるならばとても良いと思うようになりました。将来的に外部に対して販売する事が出来れば新規事業として利益貢献も出来ると考えました。さっそく社長にこれまでの経緯と、自社で開発するという方向性について話し合い、許諾を頂きました。

自社開発に向けた動きApproach to make a system themselves

自社開発という方針を決定したものの、開発リソースが無く、開発の進め方も白紙の状態でした。できるだけ少人数で、早く、確実にシステムを構築する必要があり、それを達成するためにはどうしたら良いかを検討する中で「ローコード開発」というキーワードに辿り着きました。最初に調べたのは、国内で最も有名なkintoneでしたが、基幹系業務システムの構築には適していないと感じました。最終的に、海外製ローコード開発ツール「Mendix」、国産ローコード開発ツール「WebPerformer」と、国産ローコードツール「TALON(タロン)」の3製品に絞り込み検討しました。 最終的にTALONを選択した理由は、我々が理想とする以下の要求を最も満たしていると判断したからです。

求めていた要求
1)業務画面を素早く作ることができること
(標準機能で様々な業務システムが作れる必要がある)
2)現場から出てくる様々な要望に柔軟に対応出来ること
(標準外の要求でも柔軟に開発が出来る道が用意されている必要がある)
3)分かりやすく開発が出来ること(直感的に開発を進められる必要がある)

基幹システムの開発に「TALON」を用いることを決定した後、旧知のエンジニアである「宮島」を採用し、2名体制にて開発に着手いたしました。

開発が始まるStart to develop the system

開発スタート時に参画した宮島様

※開発スタート時に
参画した宮島様

開発が始まりましたが、最初から全業務領域(受注から生産計画、製造指示・実績、外注・購買、出荷まで)を開発対象としました。前述の通り、社内業務プロセスは整理済みで、各種業務フローやデータベースモデルを作成済みでしたので、実際にアジャイル的に現場を巻き込みながらシステムにしていく流れで進めました。全領域を一気に開発したものの、実際に全機能を同時にリリースするのはテストなどの観点からも難しいと判断し、大きく2つの領域に分けました。

領域
1)受注から出荷までの販売販売管理の領域
2)生産計画立案、指示、製造実績入力などの生産管理・製造の領域
開発スタート時に参画した宮島様

※開発1年後に
参画した德武様

1の販売系の領域は開発開始からおよそ8か月で運用を開始しました。2の領域も含めた全領域の運用開始にはさらに1年程を要しました。特に製造の領域の開発では、工場の各ラインより要望が多く出たため、苦労しました。開発から1年が経過したタイミングでさらに「宮島」と旧知のエンジニアであった「德武」を採用し、3名体制での開発になりました。

TALONを用いて開発したシステム画面イメージ



●トップページのイメージ

●生産状況を把握、調整する為のガントチャートイメージ

●生産実績を入力する画面イメージ

●開発機能数
第1領域(販売管理) 第2領域(生産管理)
画面開発 40機能 66機能
帳票開発 19機能 23機能
機能数合計 59機能 89機能

TALONによる開発で解決した事Solve to develop it by TALON

受注、在庫、売上の状況がタイムリーに誰でも把握できるようになりました。製造情報についても、どのラインでどの製品を作っているか、またはどの作業ステージにあるかといった進捗状況が把握できるようになりました。さらに、品質情報もシステム上でロットトレースが可能になりました。

さらに、運用後に様々な部門から新たなシステム的な要望が出てきましたが、自社開発と、TALONを使っているという強みで、それら要望に対して即座に対応が出来る点が非常に助かっています。要望を聞いて1時間後には完成し、使用開始できることもあります。高速で作成できることに加えて、スクラッチ開発と違って不具合が発生しにくいため、このような対応が可能になっています。

思いもよらなかったような効果Effects that they didn't think

昨年、あるお客様向けにトラブルが発生しました。見た目が全く同じ2つの製品を同時に加工していた際、梱包の過程でその2つを間違えて別の製品を出荷してしまいました。出荷先が海外であった事もあり、非常に深刻な問題になりました。二度と起こさないための対策として、製品梱包時にバーコードを使用して正しい製品が梱包されたかどうかをシステムで確認する仕組みを構築しました。このシステムもTALONで構築し、1カ月で機能構築を行うことができ、その後すぐに運用テストに入ることができました。お客様に仕組みをお見せし、再発防止が図られていることをご理解頂きました。お客様からは事故発生から短期間でこのような対応ができて、すでに運用しているという事で、非常に喜んでいただき、逆に信頼関係が高まったという事がありました。現場メンバーともかなり密接に議論を重ねて、即座にシステム化を実現したため、社内のコミュニケーション密度も高める事が出来ました。私自身も、このような効果を生むことがあるのだと驚き、同時に非常に嬉しかったです。

TALONはどのような企業にお勧めできるかRecommend for what kind of companys

私たちはTALONを使って基幹システムを開発・運用しているので、そのような用途には特に適していると考えています。特に中小・中堅企業で全社システムが必要なものの、パッケージの適用が難しいと考えている企業には向いていると思います。 パッケージに業務を合わせるべきだという意見も理解できますが、私自身は企業ごとに求める仕組みはそれぞれあり、企業の強みを活かし、差別化を図るためにも自分たちで作ってメンテナンスしていくという方式が良いと考えています。

実際に使っている人たちの生の声Voices who use the system by TALON

管理部門の方々からは情報の一元化が実現し、自由にさまざまな分析や品質のロットトレースなどができるようになり、大変便利になったという声を頂いています。 製造現場部門の方々からは、正直これまで紙に記入すれば良かったものがPCやタブレットを利用して入力するようになったため、逆に少し負担が増えてしまったと感じています。これは課題として認識しています。

今後の課題Themes to be future

先ほどお話しした通り、製造現場での利用については、今まで紙に記入すれば良かったものをPC、タブレットで入力する必要があり、この負担を減らすことが出来ないかと考えています。具体的には、タブレットよりも大きなタッチスクリーンがある大型テレビ画面でホワイトボードに書き込むような感覚で入力できると良いのですが、設備ラインの数が多く、それらにそれぞれ画面を設置すると投資額がかなり大きくなってしまいます。したがって、既存のタブレットでいかに簡単に入力できるようにするかが重要であると考えており、UIの改善を含め、現在検討中です。

今後の予定Plans to be future

社内にあるさまざまな業務をTALON化するという動きを進めています。例えば弊社にはめっき液の分析やめっき加工結果の解析を行う部門があり、独自に仕組みを作って情報記録や分析を行っていますが、これらの仕組みをTALON化する事により、情報が一元化され、さらに付加価値を高めることが可能になると考えています。

来年は新しい工場の建設を予定しており、その際にももちろんTALONを活用していく予定です。

新ビジネスについてAbout new business

先ほどお話した通り、この度の社内向けシステム開発のノウハウを生かして、社外に向けたシステムやサービスの販売を考えており、そこに向けて色々と進めています。 また、いきなり製品販売という前に、まずはTALONを使った受託開発をビジネスとしてスタートしました。長野県のTALONの販売パートナーである長野日本ソフトウエア社とコラボレーションする形で進めています。

インタビューを終えてAfter the interview

自分たちで基幹システムを作るのが最善解だと判断し、実際に作り切って運用しているというお話は大変迫力がありました。私自身も、100%社内開発は難しいかもしれませんが、少なくとも一部は企業自身が開発する事でより良いシステムが完成すると考えており、強く共感しました。信越理研様が全て自社内で開発を行っていることには、本当に驚きを感じました。TALONをこのように活用していただけていることは、大変喜ばしく、我々の励みにもなります。 今後もより良い製品になるよう、機能強化と改善を続けていきます。

インタビュー、文:
株式会社HOIPOI 古関 雄介

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